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作られていない“完璧さ”に魅せられて。都会で消耗する人に贈る「YUBUNE」の誕生秘話

D2Cブランドの持つストーリーを伝える「Emotional Stories」。商品誕生の裏側にあるストーリーや商品に込められた想いをお伝えしていきます。

今回は美容D2Cブランド『YUBUNE(ユブネ)』の創設者である渡邊寛さんにインタビューを実施。

「日本初のメディテーションコスメブランド」として2020年10月に誕生したブランドでありながらも、「一度使ったら手放せない」と多くのリピーターを獲得しています。

2007年に立ち上げたヘアケアブランド『QUEEN’S BATHROOM(クイーンズバスルーム)』は、ご自身の「くせ毛」の悩みから生まれたという渡辺さん。一方で、YUBUNE(ユブネ)が生まれた背景には、自身が体調を崩してしまったことがあったといいます。

眠れない夜がつづくなか、訪れた長野で出会った「作られていない『完璧さ』」

画像:YUBUNE 公式サイトより

ーー肌や環境にやさしいクリーンビューティーなアイテムが揃う『YUBUNE(ユブネ)』。このブランドの誕生背景について教えてください

見た目や香り、質感など、情緒に響くようなブランドを作りたいと思ったのがきっかけです。

日本に留まらず、海外にいる方にも手に取ってもらえるものにしたかったので、まずはいろんな人種や思想があるニューヨークで構想を練ろうと、何度も現地に赴いて化粧品に触れました。

最新の成分を使っていたり、やさしく安心なコンセプトだったり。世界中で愛されているブランドにはさまざまな要素があるのですが、それをあまりにも考えすぎて、自分は何をやったら正しいのかがわからなくなってしまって……。

つねに身体がだるくて、毎晩布団に入っても、ぐるぐると考えてしまって眠れない。肉体的にも、精神的にこんがらがってしまったんです。

そんなとき、「一度リセットしよう」と決めておやすみをいただいて、家族旅行で長野の白骨温泉郷に行きました。そこで僕は、「作られていない『完璧さ』」に出会ったんです。

画像:YUBUNE 公式サイトより

ーー「作られていない『完璧さ』」ですか。

単純に自然が多くあるだとか、物質的な発見ではありません。

たとえば、私が泊まったのは古くからある旅館だったのですが、おそらくいろんなところを直しながらも、そのままずっと丁寧に使われていたんですね。

ほかにも、温泉を飲んでおなかの調子を整える人や、化粧を施さなくても自信を持って歩く人たちを目にしたりして、本来なら当たり前のことかもしれないけど、都会にいると感じられないような“豊かさ”を感じる瞬間が多くありました。

一生懸命着飾っていなくても、精神的に穏やか。それが本当の美しさにつながっていくのだと感じたのです。

その体験を通じて、こんがらがっていたものが解けていくような感覚がありました。真夜中に温泉に浸かり、猿が騒いでいるのを聴きながら、「これだ!」と。まさに、命が洗われるような体験でした。

そして、「命の洗濯」をコンセプトに、『YUBUNE(ユブネ)』が誕生しました。

日々に「命の洗濯」を。YUBUNEが提案する「考えない」新習慣

画像:YUBUNE 公式サイトより

ーー『YUBUNE(ユブネ)』は「日本初のメディテーションコスメブランド」を謳われていますが、これはどういう意味なのですか?

『YUBUNE(ユブネ)』には、お風呂に入っている時間や、お風呂のあとで使うものを中心としたアイテムが揃っています。

日々さまざまな悩みを抱えて生きていくなかで、YUBUNEのアイテムを使う時間だけは、余計なことを忘れてほしい、という思いが込められています。

たとえば、今私たちの大きなストレスはコロナ禍であること。制限のあるなかで、どうにかしようとつねに頭のなかで思考がぐるぐると回っている状態だと思うんです。

ブランドコンセプトに掲げている「命の洗濯」は、ことわざから拝借しました。

本来は「旅行に行って命の洗濯をしてくる」というように、日常から離れてリフレッシュをすることを指すのですが、『YUBUNE(ユブネ)』を使うことで、日常におけるあらゆるストレスから解放されて、「考えない時間」をもたらすきっかけとなれたらと思っています。

ーー家で時間を過ごしながらも、日常を離れているような心地になれると。

そうですね。僕もYUBUNEを開発するときは、あまりにたくさんのことを考えすぎて眠れなくなってしまったので。多くの人が不安や悩みを抱える今、どこか遠いところに行かずとも、日常的に「考えない時間」を意識して作ることは、大切だと感じます。

画像:YUBUNE 公式サイトより 

ーー『YUBUNE(ユブネ)』には「YUBUNE STORE」という体験型ショップもありますよね。

やはり直接触れていただくという体験を提供したい気持ちがあり、リアル店舗を作りました。

新宿という忙しない街のなかで、ぽっかりと余白のある空間になっています。

1Fのフロアは「金沢21世紀美術館」などを手がけた建築家・西沢立衛さんに、地下はtomarcの金子倫明さんに​​手がけていただきました。

ブランドコンセプトに合わせて足湯もあるので、上司に怒られてしょんぼりと歩いているときに立ち寄って、ほっと息がつけるような場所になれたら、と思います。

原料の質感を感じられるシンプルな配合で、意識を日常から解き放つ

画像:YUBUNE 公式サイトより

ーー『YUBUNE(ユブネ)』にはスキンケアアイテムから、お香のようなマインドフルネスツールまで、さまざまなものがありますが、特にこだわったポイントはありますか?

全体に共通して、特に香りにはこだわっています。世界進出を見据えたとき、香りは言葉がなくてもわかるものだから。

アイテムのなかでは香水がとても人気なのですが、心の琴線に触れる、どこか懐かしい思い出のひとつを引き出せる香りを意識しています。

画像:YUBUNE 公式サイトより 

たとえば、「TAKE」という100年に一度咲く竹の花をイメージした香りは、青々しい竹の香りに甘いホワイトフローラルの香りを混ぜています。子どものころ、夕方に家までの帰り道を歩いていると感じるような雨上がりの香り。

和の香りでありながら、日常的につけやすくてモダンな香りに仕上がっています。日本のような雰囲気を感じながら、ニューヨークのクラブでもつけられるような。

ーーどこか懐かしい香り。すごく素敵です。『YUBUNE(ユブネ)』は肌や環境にやさしいクリーンビューティーなアイテムであることでも話題ですよね。

国内でも希少な温泉水や泥や、火山のなかにずっと眠っていた鉱石から加工した粉末など、自分で探してきた原料を使っています。

工場がストックしている成分のなかから選んで作ると、どうしても似たり寄ったりなものができてしまうので、自分で探すことが多いです。僕が海外から持ってきて、日本で原料登録をしたものもあります。

また、通常では捨てられてしまうような廃材も利用しています。

画像:YUBUNE 公式サイトより 

たとえば、ライスブランボディスクラブは、オーガニックの米ヌカの絞りカスを使っています。配合成分は絞りカスとひまわり油、塩の3つだけなので、お米のとてもおいしそうな匂いがするんです。

通常化粧品には、本当に多くの成分が入っているものだけど、『YUBUNE(ユブネ)』は配合がシンプル。だからこそ、ひとつひとつの原料の質感や匂いがダイレクトに伝わってきます。

どんな場所にあって、どういう過程で今自分の手元にあるのか。

忙しない日常のなかで、原料に触れたときに、「これはどういう過程を経て今、自分の手元にあるのかな」と一瞬でも意識が遠い場所に行くこともまた、日常から解放されるきっかけになるんじゃないかと思いますね。

・・・

一生懸命着飾っていなくても、精神的に穏やか。

自らが実感した「豊かさ」のもと、誕生した『YUBUNE(ユブネ)』は、「すべての頑張りすぎてしまう人に使ってほしい」と渡辺さんは話します。

今回ご紹介したD2Cブランド『YUBUNE(ユブネ)』は公式サイトから購入できます。

目まぐるしい日々のなかで「考えない時間」をつくる新習慣、はじめてみませんか。

プロフィール

渡辺 寛(わたなべ・ひろし)

ネセサリー株式会社代表取締役

東京国際情報ビジネス専門学校卒業後、フレグランス及び化粧品販売会社へ入社。国内外のフレグランスメーカーとやり取りするなかで、自分で企画した商品を作りたいと思うようになる。2007年、ネセサリー株式会社設立。くせ毛向けのヘアケアブランド「クイーンズバスルーム」を立ち上げる。2019年、株式会社YUBUNE(ユブネ)設立。

<文=いしかわゆき

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いしかわゆき

取材記事を中心に執筆するフリーライター。 コスメコンシェルジュ、温泉ソムリエ資格保持。 スキンケアと美容医療好きの美容ヲタクです。サウナと温泉が好き!