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髪に悩むすべての人へ。5年をかけて開発された「本当にいい」シャンプーの裏側

D2Cブランドの持つストーリーを伝える「Emotional Stories」。商品誕生の裏側にあるストーリーや商品に込められた思いをお伝えしていきます。

今回ご紹介するのは、1924年(大正13年)創業の老舗石鹸・洗剤メーカー木村石鹸から発売されたシャンプー・コンディショナー『12/JU-NI(ジューニ)』。「使用した翌日の寝癖がいつもより少ない」「髪の艶が出た」などSNSのクチコミが話題となった商品です。

実は『12/JU-NI(ジューニ)』には、開発者である多胡健太朗さんの強いこだわりがたくさん込められています。5年という長い歳月をかけて生み出された「本当にいいもの」の裏側を聞いてみました。

あらゆる制限から自由になって「本当にいいもの」を作る

——12/JU-NIは多胡さんがおひとりで開発されたのですよね。

そうですね。私は前職まで化粧品メーカーで開発をしていたのですが、クライアントさんの要望に沿った商品開発が主な仕事で、もっと自由に開発できる環境があったらいいなと思っていました。

——どういう製品を作りたいと思っていたのでしょうか。

贅沢な処方の製品を作りたい思いがありました。クライアントさんを相手にした開発だと、どうしても予算や条件による制限が出てきてしまいます。一旦、そういうものをすべて取り払って、とにかく良い原料を惜しみなく使ってものづくりをしたかったんです。

——12/JU-NIは完成まで5年もの歳月をかけていらっしゃいます。途中で諦めたくなったりはしませんでしたか。

まったくなかったですね。化粧品を作ることが本当に好きで、半分趣味のようなものなんです(笑)。それに、通常業務の後や空き時間に開発をしていたので、気分転換になっていました。いい意味で会社のみんなが放っておいてくれていたことも、プレッシャーも感じずのびのびと開発することができた要因だったと思います。

使う人にとって必要なものを適切に使う

——開発の中で一番課題だったことはなんでしたか。

とにかくダメージケアと、洗い上がりがきしまないことに重きをおいて開発していました。それを実現するためにコラーゲンを大量に入れたのですが、コラーゲンには腐りやすい性質があるんです。ですので、防腐力がなかなか担保できず苦労しましたね。とにかくいろいろな防腐剤を取り寄せて、試作を重ねました。

——素人目線では防腐剤を入れるというのは、少し体に悪そうなイメージですが……。

一部の防腐剤には、人によっては刺激を感じるものもありますが、防腐剤を入れることでシャンプーが腐らないメリットがあります。なるべく刺激を感じないよう、マイルドな濃度にしながら、コラーゲンを腐らせないラインを探っていく。そのバランスが大切です。防腐剤を入れずにシャンプーが腐ってしまったほうが、髪や頭皮に悪影響が出ますから。

——ノンシリコンシャンプーが人気の今、あえてシリコンを使用しているのも同じような理由でしょうか。

私個人の見解ではありますが、シリコンは一般的によく言われているように悪い原料ではありません。一部のシリコンは胃薬に含まれていることもあるんですよ。

シリコンを入れることによって、髪の毛の艶や指通りが良くなるメリットがあります。ノンシリコンでシリコンと同等もしくはそれ以上の質感を求めると、値段が跳ね上がってしまうので、開発者にとっても消費者の方にとっても、メリットがあると考えてシリコンを使用することを決めました

「とんでもないものができた」思わず出た社長の本音

——そうして完成したシャンプー・コンディショナーを手にした時の社内の反応はどうでしたか。

マーケティング部の人からは「シリコン使ってるんだね」と言われましたね(笑)。やはり、謳い文句としてはノンシリコンのほうが消費者の方には響くようで。

——ですがその後、社長自らがTwitterで「とんでもないものができた」と。

シャンプーに関しては結果がすべてだと思っていたので、それを実感してもらって、感想を発信してもらえたことはとても嬉しかったです。社長はクセ毛で悩んでいたようなのですが、このシャンプーを使った翌日にすごく収まりが良くなって。それで「これはすごいぞ」とツイートしてくれたみたいです。

このシャンプーは自分の中で、ある種のチャレンジのような意味合いがありました。ダメージヘア向けのシャンプーはよし悪しの結果がはっきりと出やすく、ダメなシャンプーだった場合、髪がギシギシになって艶も失われてしまいます。なので、髪の状態があまり良くない方が使って、本当に満足いただけるものを作ろうと思っていました。開発中には自分でもブリーチをして、本当にダメージに効果があるのか、自分自身の髪の毛でも確かめていましたね。

結果的に、ダメージヘアに特化したものを作っていたら、実はクセ毛にも一定の効果があり、より多くの方に喜んでいただけるものになりました。髪が思うようにスタイリングできないとか、クセ毛で悩むことはとても大きな悩みだと思うので、それをケアするお手伝いができることは開発者として本当に嬉しいことです。

本気で作った自信作だからこそ髪に悩むすべての人に届いてほしい

——クラウドファンディングを経て、実際にユーザーさんの声を聞いた時はどういうお気持ちでしたか。

本当に嬉しかったですね。「ああ、やっぱり髪で悩んでる方って多いんだな」と再確認しました。正直、「一部の方の間ではウケるかな」くらいに思っていたのでここまで多くの方に手に取っていただけるとは思っていませんでした。

ドラッグストアなどで売っているシャンプーよりも値段が高いので、納得して買っていただきたいと思い「正直なシャンプー」であることを意識していました

——多胡さんが開発するうえで譲れないことはなんですか。

本当に自分が納得できるものを作ることです。心から自分が買いたいと思うものが完成しない限りは世に出せないと思っています。

——じっくり時間をかけて物事に取り組むことが難しい現代において、それが実現できる場所があることはすごいですよね。

まさにおっしゃる通りです。特に開発に関しては、本気で取り組んだ時間に中身が比例するので、時間や情熱をかければかけるほど良いものができると思っています。そういった意味で、木村石鹸でなければ『12/JU-NI』は作れなかったと思います。

——これから12/JU-NIがどのような拡がりをしてほしいと思いますか。

自分に合うシャンプーが見つからなくて悩んでいる方に手に取っていただきたいなという思いがひとつ。それから、年配の方にも使っていただきたいと思っています。白髪染めはけっこう髪が傷むんです。それで悩まれている方も多くいらっしゃるので、白髪染めと12/JU-NIは相性が良いのではないかと。

——両親や祖父母へのプレゼントにも良さそうですね。

実はもうすぐ「サラサラ」バージョンが発売されるのですが、そちらもおすすめです。「しっとり」バージョンよりもふんわりするので、加齢によって髪がボリュームダウンしてしまった方には、より合うのではないでしょうか。もちろんダメージケア力もちゃんとあります。年齢、性別を問わず、多くの方に使っていただきたいですね。

・・・

時間も良い成分もふんだんに使ってできあがった『12/JU-NI』。

開発した多胡さんのこだわりと、それを柔軟に受け入れる木村石鹸の社風が出会わなければ、決して生まれなかったシャンプー・コンディショナーです。

自分に合うシャンプーになかなか出会えないお悩みをお持ちの方はぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。

12 / JU-NI|木村石鹸が作る、髪を本気で良くするシャンプー&コンディショナー

プロフィール

多胡健太朗
1981年生まれ。兵庫県加古川市出身。ヘアケア原料メーカー、化粧品会社を経て、2013年、木村石鹸に入社。技術開発部に所属し化粧品を中心に様々なプロダクトを生み出す。現在は伊賀工場に勤務。髪はシャンプー&コンディショナーの補修効果を身をもって確認するためブリーチしている。

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黒木あや

フリーランスライター・編集者。 出版社勤務、スタートアップ企業の広報などを経て、独立。 最近、朝イチでジムに行き汗を流す楽しさに目覚めました。韓国コスメ〜プチプラ〜デパコスまで。情報源はTwitterです。